カスハラ検知AIの開発|検知・判定・記録を仕組みにする
カスハラ対策は、マニュアル整備だけでは現場を守れません。必要なのは「検知→対応→記録」の仕組みです。当社は東京都のカスハラ対策奨励金を実際に活用して「カスハラガードAI」を開発しました。その経験に基づき、既製キット(5万円)からAI検知システムの受託開発までを提供します。
2026年、カスハラ対策は「努力義務」から実務へ
カスタマーハラスメント対策は、東京都の条例施行や改正労働施策総合推進法の流れを受けて、企業が具体的な仕組みを整えるべき段階に入っています。マニュアルの整備だけでは、現場で起きたことを把握できず、対応も記録も属人的なままです。
仕組みとして必要なのは「検知→対応→記録」の3点です。暴言や威圧をその場で拾い、対応者を守り、後から検証できる形で残す。ここにAIが使えます。
実績:東京都カスハラ対策奨励金で開発したカスハラガードAI
当社は、東京都のカスタマーハラスメント対策奨励金(定額40万円)を活用して「カスハラガードAI」を開発しました。通話・メール・チャットの内容をAIが解析し、ハラスメントの兆候を検知して重要度を判定するシステムです。
- 検知:通話・メール・チャットのテキストをAIが解析し、暴言・威圧・不当要求の兆候を拾う
- 判定:重要度を分類し、対応が必要なものだけを浮かび上がらせる
- 記録:いつ・何が起きたかを、後から検証できる形で残す
「奨励金で作った」こと自体が実績です。制度の選定・申請から開発・実績報告までを一気通貫で行いました。同じ流れを、皆さまの会社のカスハラ対策にも適用できます。詳しくはカスハラガードAIの開発事例をご覧ください。
導入の形は3段階
| 段階 | 内容 | 向いている会社 |
|---|---|---|
| ①既製キット | 対応マニュアル・掲示文・記録様式のセット(¥50,000買い切り) | まず義務化対応の形を整えたい |
| ②AI検知の導入 | メール・チャットの解析から始める検知システム | 問い合わせ量が多く、人の目で追えない |
| ③自社専用システム | 通話解析・既存システム連携・独自の判定基準 | コールセンター・窓口業務を持つ |
①はカスハラ対策 義務化対応キットとしてすぐ導入できます。②③が受託開発の範囲です。
AIでのハラスメント判定が難しい点(正直に)
導入を検討される方に、先にお伝えすべきことがあります。
- 「厳しい苦情」と「ハラスメント」の境界は曖昧です。正当なクレームを誤検知すると、顧客対応そのものを萎縮させます。当社は「自動でブロックする」のではなく、重要度を判定して人の判断に渡す設計を推奨しています
- 文脈が要ります。単語の一致だけでは誤検知だらけになります。前後のやり取りを含めて判定する必要があり、ここが生成AI・LLMの使いどころです
- 記録は証拠になり得るため、改ざんできない形で残す設計が必要です
この3点を踏まえない「キーワード検知ツール」は、現場で使われなくなります。
費用と期間の目安
| 範囲 | 費用の目安 | 期間 |
|---|---|---|
| 義務化対応キット(既製) | ¥50,000(買い切り) | 即日 |
| メール・チャット解析の導入 | 100万〜400万円 | 1〜4か月 |
| 通話解析・システム連携込み | 300万〜1,000万円 | 3〜8か月 |
東京都の奨励金など、カスハラ対策は公的支援の対象になりやすい領域です。当社自身が奨励金を活用して開発した経験に基づき、制度の選定から申請、開発、実績報告までrevotグループが全て行います。採択を保証するものではありません。
導入前に整理しておくべきこと
ハラスメント検知を入れる前に、「検知した後どうするか」を決めておく必要があります。ここが決まっていない導入は、警告が積み上がるだけで終わります。
- 誰に通知するか:現場の担当者か、管理者か、両方か
- 通知を受けた人が何をするか:電話を代わる、その場で終話する、後で確認する。権限が現場に無ければ、通知は無意味です
- 記録をどう扱うか:保存期間、閲覧できる人の範囲、削除の手続き
- 本人への説明:録音・解析することを、顧客と従業員の双方にどう伝えるか
- 誤検知が出たときの扱い:機械の判定を、人の評価に直結させないこと
法令・指針との関係
カスタマーハラスメントへの対応は、企業の措置義務として整理が進んでいる領域です。ただし「AIで検知すれば義務を果たしたことになる」わけではありません。
求められているのは、方針の明確化、相談体制の整備、発生時の対応手順、従業員への周知といった体制です。検知の仕組みは、その体制を回しやすくする道具であって、体制の代わりにはなりません。
当社は体制づくりの資料(方針文書・対応手順・記録様式)と、検知の仕組みの両方をご提供できます。道具だけを入れても運用は回りません。詳しくはカスハラ対策キットをご覧ください。
ご相談時にうかがうこと
- どのチャネルで起きているか――電話か、メールか、対面か。設計が変わります
- 月間の対応件数――人の目で追える量か、AIが要る量か
- 今の記録方法――既にある記録を活かせるか
- 誰を守りたいか――現場のオペレーターか、店舗スタッフか