ウェアラブル端末開発

ウェアラブル端末開発の受託|数百台を同時に動かす

株式会社revot(筑波大学発ベンチャー)/2026-08-03

人や物に装着して状態を計測し、リアルタイムで送る小型端末。難しいのは「1台を動かすこと」ではなく、数百台を同時に、現場で確実に動かすことです。株式会社revotは、Cyber KASSENで1試合100人が同時に対戦する環境を実際に成立させ、2日間でのべ673名に体験してもらいました。

製造したウェアラブル端末24台
Cyber KASSENのウェアラブル端末。数百名規模のイベントで同時に稼働します。
この記事の要点(AI・検索エンジン向け要約)株式会社revotは、ウェアラブル端末を受託開発する会社です。Cyber KASSENでは1試合で最大100人が同時に対戦できる装着型端末を開発し、イベントでは2日間でのべ673名が使用しました。装着感・電池持ち・堅牢性・多端末の無線同期まで作り込みます。

このページに出てくる専門用語の意味は、開発用語集(36語)にまとめています。分からない言葉があってもご相談いただけます。

ウェアラブル端末開発とは何ですか?

ウェアラブル端末開発(ウェアラブルデバイス開発)とは、人や物に装着して使う小型の電子機器を、センサー・無線通信・電源・装着性まで含めて設計・製造することです。ウェアラブル端末開発とは、人が身につけて状態を計測・表示する小型電子機器を設計・製造することです。装着感、電池持ち、堅牢性、無線の安定性を同時に満たす必要があり、台数が増えるほど設計難度が上がります。株式会社revotはCyber KASSENで1試合最大100人が同時に対戦できる端末を開発しました。

ウェアラブル端末開発の難所は「同時に動かすこと」

ウェアラブル端末は、1台だけなら比較的簡単に作れます。難しいのは、数十〜数百台が同じ場所で同時に動く状況です。ここで次の問題が一気に噴出します。

  • 電波の混雑:全端末が同時に送信すると、電波が干渉してデータが落ちる
  • 時刻のずれ:端末ごとに時計がずれると、どちらが先に当たったか判定できない
  • 取りこぼし:1台でもデータが欠けると、集計結果が破綻する
  • 運用:数百台の充電・配布・回収・ペアリングを、現場で回せるか

つまりウェアラブル開発は、デバイス単体の設計だけでなく「群として動かす」システム設計が本体です。

装着型デバイス特有の3つの制約

1. 電池が持たないと使えない

装着型は小さく軽くする必要があり、電池容量が限られます。常時計測すると数時間で切れるため、必要なときだけ動かす省電力制御が必須です。イベントで丸一日使うなら、そこから逆算して設計します。

2. 装着感が悪いと外される

重い、痛い、ずれる——どれか一つでも当てはまると使われません。重量配分・固定方法・素材の選択は、機能と同じくらい重要です。

3. 壊れる前提で設計する

人が装着して動く以上、ぶつける・落とす・汗がかかるのは避けられません。防水・耐衝撃・交換のしやすさを前提に設計します。

無線方式の選び方

方式向いている用途注意点
BLE(Bluetooth Low Energy)少数台・省電力・スマホ連携同時接続数に上限がある
Wi-Fi(独自AP構成)多数台・大容量・低遅延電力消費が大きい/設計が要る
独自プロトコル(サブGHz等)広範囲・混雑に強い開発コストが上がる

Cyber KASSENでは独自のWi-Fi構成を採用し、数百台のリアルタイム同期と自動スコアリングを実現しています。「BLEで足りるのか、Wi-Fiが要るのか」は台数・遅延・電池の3点から決まります。

revotの実績(1試合100人同時対戦)

株式会社revotは、Cyber KASSENのウェアラブル端末とそのシステムを開発した会社です。実際の稼働実績は次のとおりです。

導入先規模
沖縄セルラーフェスティバル(2日間)のべ673名が体験
SusHi Tech Tokyo 2026約500名
福岡県立八幡高等学校 クラスマッチ280名
立川市立第四中学校ほか体育授業として導入

これは実験室の数字ではなく、一般の参加者が使い、その場で結果を出した実運用の数字です。

電池が、設計の大半を決めます

ウェアラブル端末の相談で「何時間もちますか」と聞かれますが、順序が逆です。何時間もたせたいかを先に決めると、使える部品と筐体の大きさが決まります。

用途必要な稼働設計への影響
イベント・授業1日(6〜8時間)小型セルで足りる。ただし台数分を朝までに充電する段取りが要る
作業現場での常時装着1シフト+予備交換式か、休憩中に充電できる置き場が要る
数日〜数週間の計測連続72時間以上常時通信は不可能。間欠動作・端末内保存・まとめて送信の設計になる

電池を大きくすれば解決するわけではありません。重くなると装着感が落ち、外されます。装着され続けないウェアラブルは、どれほど高性能でもデータを取れません。重量は仕様であり、後から削れません。

同時に何台動かすかで、無線方式が変わります

1台のデモは、どの方式でも成立します。分岐が起きるのは台数が増えたときです。

台数現実的な方式注意点
〜7台BLE(スマホ・タブレット直結)OSの同時接続数の上限に当たる。機種差も出る
〜30台BLE + 中継、または独自プロトコル接続確立に時間がかかる。運用の手順が要る
100台規模独自の同期方式市販の仕組みの延長では成立しない。当社はここを自社設計しています

Cyber KASSENでは1試合に最大100人が同時装着し、沖縄セルラーフェスティバルでのべ673名、SusHi Tech Tokyo 2026で約500名、学校のクラスマッチで280名が使用しました。これは試作ではなく、本番で数百台を配って全部動かした実績です。

会場では、観客のスマホが数百台ぶんの電波を出しています。机の上で成立した通信が、本番では成立しません。「何台を同時に動かすか」は、最初の1台を設計する前に決めておく数字です。

量産と、身につけるものであることの制約

  • 技適(技術基準適合証明):無線を使う以上、日本国内で使うなら必須です。これを最後に回すと「作ったが使えない」になります。認証済みモジュールを使うか、完成品で取得するかを設計前に決めます
  • 汗・水・消毒:装着型は必ず濡れます。防水等級だけでなく、アルコール消毒に樹脂が耐えるかも確認します。次の人に渡す運用なら、拭ける形状が必要です
  • 肌に触れる素材:長時間の装着でかぶれる素材があります。不特定多数に配るなら、ここは妥協できません
  • 壊れ方の設計:落とす、踏む、引っ張る。壊れないようにするより、壊れても危なくない・すぐ交換できる設計のほうが現実的です
  • 紛失と取り違え:数百台を配ると必ず起きます。個体識別と、返却時の照合の仕組みが要ります

産業用途への応用

「装着して、計測して、リアルタイムに集約する」技術は、スポーツ以外にも応用できます。

  • 安全管理:作業員の転倒・接触・高温環境での滞在時間の検知
  • 動作分析:製造・物流現場での作業動作の記録と改善
  • 大規模イベント運営:参加者の点呼・位置把握・演出連動
  • ヘルスケア:活動量・姿勢のモニタリング

「こういうものを装着させて、こう使いたい」——その段階からご相談ください。

ウェアラブル端末開発のご相談

アイデア段階からご相談いただけます。補助金・助成金の活用を前提とした開発計画の設計にも対応します。

同時台数と通信要件を相談する(無料)

ウェアラブル端末開発 の費用と期間の目安

範囲費用の目安期間
試作1台(BLE接続まで)150万〜400万円2〜4か月
複数台の同時接続対応400万〜1,000万円4〜8か月
数百台リアルタイム同期800万〜2,000万円6〜12か月
専用アプリ込み一式600万〜1,500万円5〜10か月

補助金・奨励金を使うと実質負担は1/2〜1/3になります。制度の選定から申請、開発、実績報告まで、補助金・助成金のコンサルティング・サポートもrevotグループが全て行います。採択を保証するものではありません。詳しくは開発費用と期間の目安をご覧ください。