プロトタイプ製作・試作開発|何を確かめるかで作り方が変わる
「試作を作りたい」というご相談で最初に伺うのは「何を確かめたいか」です。技術的に可能かを見るのか、使ってもらえるかを見るのか、量産できるかを見るのか。目的が違えば作るべきものも費用も全く変わり、絞れば多くの場合1/3で済みます。株式会社revotは機構・回路・基板・ファーム・アプリ・AIを一社で試作できます。
プロトタイプは「何を確かめるか」で作り方が変わる
「試作を作りたい」というご相談で最初に伺うのは「何を確かめたいか」です。目的が違えば、作るべきものも費用も全く変わります。
| 確かめたいこと | 作るべきもの | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 技術的に可能か | 見た目は問わない。原理だけ確認する装置 | 50万〜200万円 |
| 使ってもらえるか | 形と操作感を再現。中身は簡易でよい | 100万〜300万円 |
| 精度・性能が出るか | センサーと処理は本番相当。筐体は仮 | 150万〜500万円 |
| 量産できるか | 部品・工程・単価を本番想定で作る | 300万〜1,000万円 |
| 展示会に出したい | 見た目と動作を優先。耐久性は割り切る | 100万〜400万円 |
全部を一度に満たそうとすると、費用も期間も跳ね上がります。「まず何を確かめるか」を1つに絞ると、多くの場合その1/3で済みます。
当社が作れるプロトタイプの範囲
| 層 | できること |
|---|---|
| 機構・筐体 | 3D設計、3Dプリント、切削、防水・防塵の検討 |
| 回路・基板 | 回路設計、基板設計(PCB/FPC)、部品選定、実装 |
| センサー | 加速度・ジャイロ・圧力・測距・カメラ・LiDARの選定と実装 |
| ファームウェア | マイコン制御、省電力設計、無線(BLE・独自2.4GHz・Wi-Fi) |
| アプリ・システム | iPhone/Androidアプリ、PC側ソフト、サーバ連携 |
| AI・判定 | 画像認識、異常検知、判定アルゴリズム |
これらを分けて発注する必要がありません。試作段階では「回路とファームとアプリの境界」で問題が起きやすく、別会社に分かれていると原因の切り分けだけで時間が溶けます。
実際に作ったもの
- センサー内蔵の競技用具――圧力センサーと加速度センサーを内蔵し、0.025秒の精度で打突を判定する用具。完成までにおよそ100本の試作を重ねました
- 100人が同時に対戦できるウェアラブル端末――多数同時接続の要件から、BLEではなく独自の無線設計を採用
- GPSが届かない場所を飛ぶドローン――屋内・地下で自律飛行する機体。センサー構成の試行錯誤を実機で重ねました
- 電子計測のモルック――倒れたピンを検出して得点計算を自動化。PCT国際特許出願済
いずれも研究で終わらず、実際に世に出て使われています。学校の授業、企業研修、自治体のイベント、App Storeでの配信という形で、外部の検証を受けています。
試作でよくある失敗
| 失敗 | なぜ起きるか | 避け方 |
|---|---|---|
| 試作は動いたが量産できない | 入手困難な部品や手作業前提の構造を使っている | 量産を見据えるなら最初から部品を選ぶ |
| 見た目だけ作って中身が入らない | 基板とバッテリーの寸法を後回しにした | 中身の体積を先に決めてから外形を設計 |
| 1台は動くが複数台で破綻 | 無線の同時接続数を検証していない | 想定台数で早期に試す |
| 電池がもたない | 省電力設計を後から入れようとした | スリープ設計は最初から組み込む |
| 法規で売れない | 技適や電波法の確認が最後になった | 無線を使うなら設計前に確認する |
費用と期間の目安
| 範囲 | 費用の目安 | 期間 |
|---|---|---|
| 原理確認(動けばよい) | 50万〜200万円 | 3週間〜2か月 |
| 実用形の試作1台 | 150万〜500万円 | 2〜5か月 |
| 小ロット試作(〜10台) | 300万〜800万円 | 3〜6か月 |
| 量産設計・技適取得まで | 500万〜1,500万円 | 6〜12か月 |
試作は補助金の対象になりやすい領域です(ものづくり補助金など)。制度の選定から申請、開発、実績報告まで、補助金・助成金のコンサルティング・サポートもrevotグループが全て行います。採択を保証するものではありません。
ご相談時にうかがうこと
- 何を確かめたいか――ここで作るものが決まります。最重要です
- 最終的に何台作るか――1台か、100台か、1万台かで部品選定が変わります
- 使う環境――屋外か、水がかかるか、振動があるか
- 無線を使うか――使うなら技適の確認が要ります
- いつまでに必要か――展示会や補助金の期限があれば逆算します
「こんなものが作れないか」だけで構いません。実現できるか、いくらかかるかを先にお伝えします。
試作の予算を守るために、範囲を1つに絞る
試作が予算を超える原因はほぼ一つで、「ついでに」が積み上がることです。
原理を確かめる試作に、見た目の作り込み、アプリの操作性、量産を見据えた部品選定を全部乗せると、費用は3倍になります。それぞれ別の目的であり、同時に満たす必要はありません。
| 確かめたいこと | 作るもの | やらなくてよいこと |
|---|---|---|
| 技術的に可能か | 机の上で動けばよい。配線むき出しで構わない | 筐体、デザイン、量産部品、アプリのUI |
| 使ってもらえるか | 見た目と操作感。中身は既製品の流用でよい | 回路の最適化、量産設計 |
| 量産できるか | 量産部品と量産工程で1台作る | 機能追加、見た目の改善 |
1つに絞れば、多くの場合その1/3で済みます。絞った結果「駄目だ」と分かることにも価値があります。全部盛りで作ってから駄目だと分かるより、はるかに損失が小さくなります。
試作が量産に繋がらない、典型的な理由
- 入手困難な部品を使っている:試作では1個買えれば足りますが、量産では継続的に数千個が要ります
- 手作業を前提にした構造:職人が調整して動いているものは、量産できません
- 3Dプリントでしか作れない形:射出成形では抜けない形状になっている
- 認証を通せない設計:技適・PSEを後から取ろうとすると、設計変更が必要になることがあります
- 試験の方法がない:1台なら手で確認できますが、量産では「良品かどうかを短時間で判定する仕組み」が要ります
量産を見据えるなら、試作の段階から量産で使える部品と工程で設計します。当社は量産まで対応するため、この分岐を最初にご相談します。
当社が実際に作ったもの
- センサー内蔵の競技用具:約100本の試作を重ねて製品化。全長675mm・449g・圧力センサー4枚。テレビ放送で使われています
- ウェアラブル端末:試作ではなく、本番で数百人が同時装着する台数を製造。学校の授業、自治体イベントで実運用
- 屋外の計測システム:日照・風・地面が毎回変わる条件で同じ判定を返す。PCT国際特許出願を自社で実施
- GPSが届かない環境で自律飛行する機体:位置推定と制御そのものを実装
いずれも研究や展示で終わらず、外部の利用者に使われる段階まで到達しています。「作れます」ではなく「作って、世に出して、使われた」実績です。
「こんなものが作れないか」だけで構いません。実現できるか、いくらかかるかを先にお伝えします。