残高¥500,000、年率15%、毎月¥10,000。この条件で毎月の支払いを¥10,000増やして¥20,000にすると、何が変わるのか。RevoKillerの「シナリオ比較」画面と同じ条件で計算した結果です。以下は実在のカードの請求額を再現するものではなく、毎月の利息=月初残高×年率÷12と置き、利息を含む毎月の総支払額を一定にする元利定額モデルでの比較です。
- 完済まで
- 6年7ヶ月79ヶ月
- 利息の合計
- ¥289,560
- 総支払額
- ¥789,560
- 完済まで
- 2年7ヶ月31ヶ月
- 利息の合計
- ¥103,266
- 総支払額
- ¥603,266
1万円の増額で利息が18万円減る理由
このモデルで、月¥10,000の増額により利息が¥186,294減る理由は、初月の内訳を並べると分かります。月¥10,000のとき、利息¥6,250を引いて元金に回るのは¥3,750。月¥20,000なら利息は同じ¥6,250で、元金は¥13,750。支払いは2倍でも、元金の減り方は3.7倍です。
利息は残高に比例します。元金が早く減れば、翌月の利息も小さい。12ヶ月後の残高は、月¥10,000で¥451,774、月¥20,000で¥323,170。この差が2年目以降の利息の差になって積み上がっていきます。
支払額に占める利息の割合で見ると、月¥10,000では初月の62.5%が利息で、半分を下回るのは25ヶ月目。月¥20,000なら初月から約31%です。同じ¥6,250の利息でも、分母が変わると重さが変わる。
増額幅を変えると
最初の¥5,000で35ヶ月縮み、次の¥5,000で13ヶ月。増やすほど縮み幅は小さくなります。利息も同じで、¥5,000の増額で¥138,708減り、そこから¥10,000にして減るのはさらに¥47,586。
増額した分は「余計に払う」のか
月¥20,000を満額で払うのは30回で、31ヶ月目は残高と利息の分の¥3,266を払って完済します。月¥10,000に対する満額の上乗せは30回分の¥300,000。数字だけ見ると負担が増えたように映ります。けれど総支払額は¥789,560から¥603,266へ、¥186,294減っている。上乗せした分は元金を先に払っているだけで、消えるわけではない。減るのは利息だけです。
1年だけ増額して戻した場合
月¥20,000を最初の12ヶ月だけ続け、13ヶ月目から¥10,000に戻す。この場合の完済は54ヶ月、利息の合計は¥156,557です。増額を続けた場合(31ヶ月・¥103,266)には届きませんが、まったく増額しない場合(79ヶ月・¥289,560)と比べると25ヶ月と¥133,003の差。増額した12ヶ月分の¥120,000が、残高の大きい時期に元金を削っているためです。このモデルでは、残高が大きいうちの増額ほど、あとの利息に効きます。同じ理由で、一括で入れる時期によっても結果は変わります。
3件ある家計で見ると
ダッシュボードの3件(合計¥950,000・月¥33,000)で、増額分の¥10,000をカードAに充てると、3件全体の完済は79ヶ月から31ヶ月に、利息の合計は¥362,494から¥176,200になります。ほかの2件はもともと2年前後で終わるため、全体の期間はカードAで決まる。増額分をどの借入に向けるかで結果は変わります。その比較は返す順番の記事で。
ひとつ前提があります。ここでの計算は、利息を含む毎月の総支払額を¥10,000または¥20,000に固定し、完済まで下げない元利定額モデルのものです。カード会社の元金定額方式では、設定した元金に手数料が加算されるため、支払額も完済までの期間も本記事とは異なります。残高スライド方式では、残高が減ると請求される最低額が下がることがあります。増額を続けられるか、毎月の指定が要るか、1回限りの臨時増額になるかは発行会社と契約ごとに異なり、会員規約や支払額の変更画面で分かります。
月利=年率÷12。利息=月初残高×月利。増額後の支払額は完済まで一定(元利定額)。最終月は残高と利息の合計を支払う。利息以外の手数料や追加借入はなし。計算の内部では1円未満を保持し、表示するときに1円単位へ四捨五入しています。年率15%は例示の値で、法定上限を示すものではありません。実際の手数料は、発行会社の規約により365日または366日の日割り、締め日の基準、付利の単位、初回手数料の扱いが異なり、適用される法令と手数料の区分もショッピングリボ、キャッシング、カードローンで異なります。カードのショッピングリボでは契約上「利息」ではなく「手数料」と呼ばれますが、本記事では便宜上まとめて「利息」と表記します。
増額幅を動かして比べる
スライダーで月々の増額を変えると、短縮される期間と減る利息がその場で出ます。現状維持との並列比較も。
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